英語脳が重要なのは分かったけど、どのように能力を鍛えればいいのでしょうか？まずは、日本語と英語の違いを認識する事から始めましょう。
残念ながら私たちは自然に英語に触れて習得できるような環境では暮らしていません。ですので、意識的にアプローチして学習する必要があります。

二つの言語の間には様々な違いがありますが、大きく分けて語順・ロジック構造・時制などを挙げることができます。それぞれの違いをまるで試験勉強のように、細かく覚える必要はありません。「おおよそこんな違いがあるんだな」程度から始めるのでも十分です。二つの言語の違いを理解できたら、次は代表的な英語脳の鍛え方を段階別に見ていきましょう。

3-1. 身の回りのものに英語の名前をつける

周囲を見渡してみてください。何が見えますか？見えるものの英語名をひとつずつ思い浮かべてみてください。table, bookshelf, monitor, pencil…まるで子供の頃に言語を初めて学んだように、身の回りのものの英語名を言ってみるのです。もし会社なら、desk, boss, colleagueのような単語も挙げられるでしょう。

この時、まずは簡単な名詞から始めて、だんだんと複雑な動詞に広げていくと良いでしょう。この学習法は、特別な教材を準備する必要もなく、いつでもどこでも練習できるのがメリットです。電車を待ちながら、散歩をしながらでもできますね。

もし正確に単語が思い浮かばなければ、すぐに調べるのではなく、まずは一度その物や対象を英語で描写する練習をしてみましょう。例えば、“dictionary”が思い出せなければ、“The book that contains words”のように表現してみるのです。そのプロセスを繰り返すことで、英語脳が少しずつ鍛えられていきます。

3-2. シンプルな文章を英語で考える

生活しながら感じた気分、経験した事、周囲で起きた出来事などを英語で考えてみましょう。

天気の良い日、好きなカフェでコーヒーを飲みながら、“This is so nice.”と、テレビで演技の上手な俳優を見ながら、“She’s a very good actress.”といった表現を思い浮かべてみるのです。頭で考えるだけでもいいですし、実際に口に出すのも良いでしょう。まずはシンプルで簡単な文章から始めてみてください。やがて慣れてきたら、少しずつ複雑な文章を作ってみましょう。

3-3.リアルな会話のように英語でイメージしてみる

文章単位での英語脳が身についてきたら、今度は架空の会話相手を作り出してみましょう。インタビュー相手でも良いですし、外国人の友達でも良いですが、最初のうちは会話相手の設定が具体的であればあるほど、なお良いでしょう。
例えば、駅の駅員さん、近所の本屋の店員さん、行きつけのカフェの店員さんなどが挙げられますね。
そして、その会話相手が自分に質問を投げかけてきたことをイメージして、それに英語で答えてみるのです。もし相手がカフェの店員であれば、“I’ll do a hot latte, please.”のように答えられるでしょう。重要なのは、日本語で考える代わりに、自分が見て聞いて感じた英語を自由に思い浮かべることです。

3-4.より複雑な文章を英語で話してみる

今回もイメージで話してみる練習ですが、前のステップと明らかに違うのは、より本格的に長く話してみるという点です。例えば、会社で英語を使ってプレゼンをする状況、旅行先での出来事を友人に語る状況、自分が最近読んだ本の内容を要約して説明する状況など、より長く話す場面を想定して英語で考えてみましょう。